ドラキュラとブラン城

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 アイルランドの作家ブラム・ストーカーによって書かれた吸血鬼ドラキュラは、ルーマニアのブラド3世(ブラド・ツェペシュ)がモデルとなっています。彼は15世紀オスマン・トルコの侵攻から当時のワラキア公国(現在のルーマニアの一部)を守った故国の英雄です。勢力の上で圧倒的に優位であったトルコ軍に対して、明らかに劣勢であったワラキアをいかに守ったか、捕えたトルコ軍兵士を残忍な方法で処刑したことから、トルコも恐れ慄いたと言われています。この時の残忍さから彼は「串刺し公」とも呼ばれています。
 ブラド3世の居城はルーマニア中部山岳地帯(トランシルバニア地方)のブラショフ県にあるブラン城で、今は博物館となっています。実際にはブラン城を建設したのはブラド1世で、3世はわずかの期間居ただけという説もあります。私が訪れたのは12月の天候が悪い日でしたので、そのドラキュラの持つイメージと陰惨な古城の持つ雰囲気が見事に合っており、薄暗い館内はなかなかスリリングでした。彼のベッドや秘密の通路など見所いっぱいです。  つい最近ブラン城を訪れた方の話では、現在は館内撮影禁止だそうです。私が訪れた時はまだ撮影ができましたので、ここに写真を紹介します。
 城外にはドラキュラにあやかって、木彫りのドラキュラのお面や「血のワイン」(勿論血が入っているわけではなく、赤ワインです)などがトランシルマニア地方の民芸品や民族衣装などと一緒に売られています。ドラキュラとは関係ありませんが、私はこの地の名物と言われている松の木をくりぬいて中に羊乳のチーズを入れた燻製チーズが気に入り、食べ過ぎてしまいました。松の香りがついてとても風味豊かなチーズでした。

 下の写真のうち真中の写真は城内の秘密の通路。その下はブラド・ツェペシュのベッド。
 
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