そこに猫がいた

画像

どうやら私の動物好きは生まれながらのようだ。人は誰でも最初の記憶というのは3-4歳の頃のものだと思うが、私もこの写真にあるような光景は全く覚えていない。ここに写っているのは2-3歳の頃か?もうネコと遊んでいたようだ。昔祖母から聞いたことがあったが、このネコはのらネコで、頻繁に長屋の2階を屋根伝いに行き来し、この私が住んでいたと思われる部屋に入ってきたらしい。よく見ればあまり可愛らしい顔をしていない。

と、この写真がでてきたことから、こんな話を書いているうちに、ほんの少しだが幼少の頃の記憶が甦ってきた。確かこの祖母が暮らしていた家に、親戚が大勢集まっていたとき、火鉢で大きな梅干をあぶって食べていた父の姿があった。祖母がおでんを作り、みんなのいる所へその鍋を持ってきた。それを覗くと中に奇妙な物が入っていたのだ。黒い皮がついた半透明の肉のようなものだった。みんなはコロと呼んでいた。鯨の脂身である。大阪では鯨の脂身をおでん種にしていたようだ。

2階で誰かが叫ぶ声が聞こえた。木でできた黒く急な階段を急いで這い上がると、なんと建物正面の窓のすぐ外に巨大な蛇がいて、電線に絡みついていたのだ。父は青大将だと言ったが、私はあまりの大きさに見とれていた覚えがある。結局消防士がやってきて、それを駆除した。確か祖母が「よく天井裏で蛇が這う音がする」と言っていたと思う。何故家の中に蛇がいるのか?ネズミが棲んでいたのだ。それでさらに思い出してきた。4歳で福島へ引っ越した後も年1回正月に帰省していたのだが、祖母の家で寝ていると、天井裏でタタタタ、ネズミの走る音がよく聞こえた。蛇はネズミを狙って入ってくるのだ。

その頃から無意識のうちに動物、生き物に親しみを感じていったのだろう。ネコ-ヘビ-ネズミ、あまり可愛い動物の組合せではないが、それらが幼少の頃の私の身近にいた動物だった。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック