閑散としたプラットホームに
春の嵐がもたらす濠という雨音が
悲しく響く
その音は苦痛に悶える人々の嘆きの声に似て
私の胸に深く響くのだ
そしてこの大量の水は
この世の孤独にむせび泣く者の涙
愛する者を失った者の涙
あるいは日々生活に困窮する貧困に喘ぐ者の涙
戦場で空しく散った兵士の肉親の涙
必ずやこれは悲痛の涙であって
喜びの涙 嬉しの涙などではない
この声を聴けば分かるだろう
いつ止むとも知れない激しい雨音に
私の空虚な心は吸い寄せられ
その中で夢を見ていたのだろうか
電車の扉が開いていた

「どじょうの詩」作品67
学生であった頃春先の豪雨にあったときに書いたものです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック