しばらくの別れ

5年間付き合ってきたカンボジアともしばらくのお別れになる。私が携わってきた仕事が終了するためである。今までカンボジアの人と一緒に随分といろいろな場面に出会ってきたものだ。振り返ればまだプロジェクトが成立する前に単身で偵察にきたのがきっかけであった。それからの長い付き合い。

最初の頃はお互いの考え方や価値観、習慣の違いなどから対立し、正面からぶつかったことがあった。日本は何でもクリアーにして証拠書類を求めるのだが、カンボジアにはそれまでそのような習慣は無かったようだ。組織内部で多分に属人的であり、権限を持った一部の人の下に見事な縦型の階層構造ができている。良くも悪くも一枚岩で結束が固い。束の力ではなかなか勝てない。

熱心な小乗仏教の国であるから、僧侶は大切にされている。村での集会に行くと必ずオレンジ色の袈裟を着た僧侶が複数その場に招かれており、村長や郡長がまず僧侶に挨拶し、お供え物を捧げる。それから集会が始まる。村の長老など年長者も尊敬されているようだ。また他の国でよく見られる公務員不信はあまりないようで、地元の公務員も尊敬されているように見える。一見皆とても仲が良く村社会でお互い支えあって暮らしているような印象を受ける。何十年も前の日本の農村もこれに近いものがあったと感じる。

そのような光景をカンボジアへ来るたびに見てきたので、もうしばらくは来ることがない、もしかすると二度と来ることはないかも知れないと思うと、少しこの地を去るのが寂しく感じられる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック