手術の所見

手術後一週間が経過し、抜糸と手術中の所見、今後のリハビリ計画について聞くために、再び板橋区内の病院を訪れた。右肩に開けられた穴は全部で3箇所であった。抜糸は簡単であった。特に痛みも感じない。しかし手術後も右肩の痛みがとれず、動きは手術前よりも悪くなったこと、夜間痛はなくなったことを医師に説明した。医師によるとまだしばらくは痛みが続くこと、肩の動きはリハビリによって徐々に回復していくということであった。

手術中の様子を撮影した動画を見せられた。内視鏡が肩に開いた穴から入る瞬間から映し出されていた。最初に目に飛び込んできたのは、真っ赤に充血した毛布のような組織である。これは肩関節全体を覆う滑膜と呼ばれるもので、本来は真白だそうである。真っ赤になった滑膜の所々が出血していた。また、通常滑膜上は何もない隙間になっているらしいが、私の滑膜の上には、多数の絨毛のような組織が広がっている。この滑膜の充血と絨毛のような組織の広がりは、右肩の炎症の程度がかなり酷い状態を示していると医師は説明した。充血と絨毛のような組織がなぜ起こったか原因は不明らしい。肩をどこかにひどく打ちつければこのような状況になることがあるらしいが、私には心当たりがない。

内視鏡先端にとりつけられたダクトが次々と充血部の血液と絨毛組織を吸い取っていく。吸い取った後には本来の白い滑膜が姿を現していく。今度は滑膜の中にある肩峰という骨が黄色く姿を現す。今度は内視鏡先端部は電動ヤスリになっており、骨の内側表面をどんどん削っていく。腱板そのものは画像には映っていなかった。

全身麻酔で眠っていた1時間に、これほど細密な作業が行われているとは驚きであった。現代医療の先端技術を見た気がした。医師の所見は、私の右肩の痛みは主に強い炎症によるもので、腱板そのものは小さな切断だけでそれほど影響していないだろうというものだった。

あとは毎日リハビリに努めるのみ。病院には週一度通わなくてはならないが、なんとか次の海外出張までには右腕を使えるようにしなくてはならない。

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