どじょうの詩

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zoom RSS フライトの振替輸送

<<   作成日時 : 2015/12/08 21:31   >>

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11月4日深夜マレ発キャセイ・パシフィック航空で私は東京へ帰るはずであった。国家緊急非常事態宣言が布告された後であっただけに、空港が閉鎖されていなければ良いと思っていたが、空港は平時と変わらなかった。いつものようにチェックインカウンターで搭乗手続きを済ませ、ラウンジで搭乗を待った。ボーディング時刻になったので搭乗口へ向かったところ、香港からマレに到着する機材が遅れているとのことで1時間遅れとのアナウンスが入った。遅れて到着した航空機から乗客が降りた後、なかなか香港に向かう乗客の誘導が始まらない。午前0時を過ぎた頃、再びアナウンスがあり、私が搭乗予定であったその航空機は燃料漏れのため急きょキャンセルとなった。

航空機が航空会社の都合でキャンセルになった場合、その次の同じ航空会社の便に乗せられるのが通例で、国際便の場合一日に何本も飛んでいる航空会社は多くはないため、大抵の場合、毎日就航している場合は翌日の同じ便になる。一旦市内へ引き返してもう一泊を余儀なくされることが多い。私も覚悟を決め、空港から引き返そうとしたところ、キャセイ・パシフィックの地上係員が来て、フライトのキャンセルを詫びた上で、シンガポール航空へ振替輸送する旨説明があった。東京の電車の振替輸送はよくあることだが航空機の振替輸送は初めての経験だった。キャセイ・パシフィックはJALと同じワンワールド、シンガポール航空はANAと同じスターアライアンスだから、この2社間は提携していない。それにもかかわらずキャセイ・パシフィックの乗客は全員シンガポール航空に振替えするという対応がとられたので驚いた。乗客によって目的地は異なる。元々予定のフライトで香港まで飛ぶ乗客の最終目的地は人それぞれ違うのだ。私は「羽田まで行くの?」と訊ねたところ、「Yes, Sir.」ときた。私の後ろにいた乗客は「ソウルまで」と言っていたが、それも「Yes, Sir」だった。なんときめ細かな対応だろうと感心した。再び入国審査をやり直し、一旦預け入れた荷物をターンテーブルからピックアップし、改めてシンガポール航空のチェックインカウンターへ行ってチェックインし直し、出国審査を抜けなくてはならないので面倒ではあったが、予定時刻から遅れること3時間半ほど経って、ようやくシンガポール航空の機材に乗り込むことができた。

シンガポール航空で帰国する場合、香港経由ではなくシンガポール経由になる。マレで振替え発券してくれたシンガポール航空の搭乗券は2枚あり、マレ−シンガポールとシンガポール−羽田の2区間分であった。ところが、シンガポールでの乗り継ぎ時間が2時間しかないところ、マレ出発時刻が大幅に遅れたため、シンガポールで乗り継ぐはずのフライトには全く間に合わないことが明白になった。案の定、シンガポール空港に到着したのは、羽田に向かうフライトが飛び立った1時間後だった。仕方がないからシンガポールで一泊しようと覚悟を決めたところ、今度はシンガポール航空の地上係員が乗り継ぎができなかった乗客に対し、一人一人丁寧に説明し始めた。幸いなことにシンガポール−東京間は一日3便ほど飛んでいた。空港で4時間待てば、次のフライトに乗せてくれるということだった。シンガポール航空の計らいにより、ホテルでの休憩を空港からホテルまでの往復のタクシー代を含め手配してくれた。4時間だから空港ラウンジで待っていればどうということはなかったが、折角手配してくれたので言われた通り、行ってみることにした。数年振りでシンガポール市内に入ったが、道路は案外混んでいた。タクシーに乗ること50分、ようやくホテルに着いた。思わず遠いホテルだ。空港までの所要時間、出発1時間前までに出国審査を済ませることを計算すると、ホテルで休憩できるのは1時間しかない。ラウンジにいる方が楽であったとちょっと後悔したが、このホテルがこれまで利用したことがないような豪華ホテルで、私は何とも落ち着かなかった。一部屋の広いこと。しゃれた家具に開放的なバスルーム、どう見ても新婚向きだ。30分バスタブに浸かり、30分やたらと広いベッドに横になった。こんな贅沢なホテルに私一人それもたった1時間。枕を汚すのが申し訳ない気持ちであった。フロントで聞いたら一泊US$1,000だそうだ。殆ど休む間もなく空港へ向かい、帰国の途についた。ダブルでハプニングに遭遇した帰国途上であったが、キャセイ・パシフィック航空、シンガポール航空2社の粋な取り計らいにより気分良く羽田に降り立った。

羽田は既に冬の装い。木枯らしが薄着の身に染みた。

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