ボール犬

4歳になるミルコルちゃんは素直な犬ではない。散歩に行きたい筈なのに「散歩行く?」と言うとわざと遠ざかってしまう。近づくとソファーの下など物陰に隠れる。「あっっそ!じゃあバイバイ」と言って階段を下りて玄関へ行きかけると、物陰から出てきて首輪をかけてもらいたそうに首をにゅっと伸ばしてくる。散歩に出発するまでに数分間かかる。散歩中は「自分は犬ではない。」といった顔をして、すれ違う他のワンコに見向きもしない。無類のボール好きで、散歩するコースに子供が沢山遊んでいる小さな公園があるのだが、そこに行くと私の目では見えない物陰や雑草の中に落ちているボールをよく見つけ、くわえて帰宅の途につく。ボールを見つけるまではノラリクラリとした歩みであるのに、一旦ボールを発見して咥えると誰にも盗られないように脇目も振らず一目散に自宅直行。ご近所さんからは「ボール犬」の名前でちょっと知られた犬になっている。そんな次第であるから家の中にはミルコルちゃんの戦利品となったボールが30個ほど転がっている。軟球、テニスボール、ゴムボール、中には重い硬球まである。教えたわけではないのに、ボールを投げてやると必ず咥えて持ってくる。嫌いなものは掃除機の音。掃除機が鳴った途端吠える、吠える。あまりに吠えてむせ返ってしまうほど。朝、夕の食事時間には決まって後足2本で立ち、前足2本を合せ手のようにして上下に振りながら、拝むように近づいてきておねだりしてくる。食べ終え一応満足するとお休みタイム。近づくと仰向けにひっくり返って腹をさすってくれというポーズをとる。その通りやってやると目が白目になって寝息をたてはじめる。なんともレイジーな犬である。同じポメラニアンでも先代のゾマコとは全く気質や性格が異なるから面白い。13歳まで生きたゾマコはボールを重い布団の下などに隠しても、からだごと布団の下に潜り込み忽ち探し当てる特技を持っていたが、ボールをいくら投げてもそれをキャッチしには行くが決して咥えて持ってくることは無かった。後二本足で立つ芸当もできなかった。ただ家の中の階段は自在に上がり降りできた。ミルコルの場合は階段を上がることはできるのだが、降りることができない。ゾマコは何より散歩が好きで、「散歩する?」と言うとすぐに尻尾を大きく振り、素直に駆け寄ってきた。同じ犬種の犬でもいろいろと違いがあるのは何故であろうか。同じ人間でも好き、嫌い、得手、不得手があるのと同じだろうか。
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