生きている化石

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およそ4億5千万年前の古生代アンモナイトとほぼ同じ時代に繁栄していたオウムガイは、その時代からほぼ形を変えることなく今の時代にわずか3種のみ生息している。現在では5種を同定したという研究者がいるが、その分布はフィリピン、パラオ、ニューギニア、ニューカレドニアと南太平洋域に限られている。インド洋にありアフリカ大陸に近いマダガスカルを訪れた時、アンモナイトの化石と一緒にオウムガイの化石が大量に並んでいるのを見た。かつてはインド洋にもオウムガイがたくさん棲息していたことが分る。今生き残るオウムガイは水深400-600mの光りが届かない深海に生息し、死んだ魚などを主に餌にしているようだ。貝ではなくイカやタコのご先祖様にあたる。90本の触手を持ちイカ、タコのようなレンズ眼はないがピンホール式の大きな目がある。フィリピンに暮らしていた時、スールー海では漁師が深海カゴでこれを漁獲していることを知った。一度食べてみたいと思ったがそのチャンスは無かった。不思議なことにオウムガイの生まれたての幼体は殆ど発見されていない。一体どこに産卵し、幼体はどこで生活しているのか。日本では鳥羽水族館でオオベソオウムガイの飼育展示をしていたことがある。その際水槽内で産卵、幼体が誕生したのだがすぐに死んでしまったそうである。写真は上からNautilus pompilius オウムガイ(フィリピン産)、左下 Nautilus scrobiculatus ヒロベソオウムガイ(ニューギニア産)、右下 Nautilus macrophalus オオベソオウムガイ(ニューカレドニア産)である。

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