人に優しい国ラオス
私は初めてラオスを訪れました。ラオスはタイ、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、中国に囲まれた内陸の国です。首都ビエンチャンの国際空港はコンパクトな大きさで、空港を出たときから、車も人も多くはなく静かで落ち着いた雰囲気です。私はホテルを予約することなく到着したのですが、空港のタクシー手配場の人に聞くと、運転手が案内するので心配いりません、と言われ、そのままタクシーに乗り込みました。他の国であれば空港到着時に緊張感があり、なかなか人が言うことに素直に従えない雰囲気があるのですが、ここは違いました。安心感があります。
空港から市内までわずか8km、予約なしで運転手の案内するホテルを2軒まわりましたが、満室でした。3軒目で気楽な雰囲気のゲストハウスが見つかりました。値段も手頃だし、ヨーロッパ系の観光客が大勢いたので、大丈夫と判断し宿泊することにしました。
驚いたのは、日本と同じようにホテルの玄関で靴を脱ぎ、裸足かスリッパで部屋に行くことでした。周辺の国でもそのような所はありません。ですから建物内部が清潔です。それから、人が皆物腰が穏やかで微笑が良いのです。英語が通じにくいところが少し不自由ですが、それは大きな問題ではありません。置いてある飾り物も和傘のミニチュアや昔のキセルのようなものが沢山あり、一昔前の日本のような雰囲気です。
街の中は静かです。タイ、カンボジア、ベトナムでは車も人も多く、毎日排気ガスと人々の喧騒に朝から晩まで包まれていますので、まるでここは天国のようです。静かさを好むヨーロッパ人観光客の姿が多いのは、そんなところに理由があるのでしょう。至るところに様々の色の欄の花が咲き乱れています。ラオスの伝統的な料理を味わうことができるレストランがありました。写真のようにご飯は竹の葉で編んだ籠に入っています。野菜たっぷりで健康的。この食事のセットとビールをつけて6ドルです。
オープンエアーの開放的な雰囲気の中で水車が静かに、静かに回り時を刻みます。何も言うことはありません。優しい沈黙が辺りを包んでいます。おそらくは50-60年前の日本の農村風景はこうだったのでしょう。日本が失ってしまったものをラオスの人々は大切にしているように感じます。
物価は安いし、人は穏やかで親切。食べるものも美味しいとくれば、老後はこういう場所で生活できたら良いかも知れない、と感じました。欄の栽培と金魚の養殖をしながらラオスでの生活を勝手に想像している自分がいました。



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