30歳のヘヤードライヤー
私の学生時代、下宿するようになって買ったヘヤードライヤーがある。当時田園都市線の沿線に暮らしていた私は新たな下宿に引越した時、近くのホームセンターで確か2,000円程度で買った記憶がある。これを現在も使用している。とてもタフで優秀なヘヤードライヤーである。昔の家電用品は丈夫にできていることを実感する。当時購入した他の電化製品は今日までの間にすべて壊れてしまった。比較的最近まで焼肉プレートが生きていたが、これも数年前についに壊れ、ヘヤードライヤーのみとなった。
私のこれまでの人生の半分以上をこのヘヤードライヤーは見てきた。青春の苦悩と歓びを、転勤続きであった三十代、転職を二度行い人生の大きな転換期にあった四十代、様々な病気に見舞われながら、また周囲の人の苦楽と共にある現在に至るまで、毎日のようにどこか頼りないホーッというカスれた、そう大きくはない音をたてて、共に生きている。ここ数年はスイッチを入れる手にも力が入って壊さないように、少し気を遣いながら使う。きっと、「この人も歳をとったなあ。」という具合で私を見ているのだろう。
これから先何年共に生きていられるだろうか。
私のこれまでの人生の半分以上をこのヘヤードライヤーは見てきた。青春の苦悩と歓びを、転勤続きであった三十代、転職を二度行い人生の大きな転換期にあった四十代、様々な病気に見舞われながら、また周囲の人の苦楽と共にある現在に至るまで、毎日のようにどこか頼りないホーッというカスれた、そう大きくはない音をたてて、共に生きている。ここ数年はスイッチを入れる手にも力が入って壊さないように、少し気を遣いながら使う。きっと、「この人も歳をとったなあ。」という具合で私を見ているのだろう。
これから先何年共に生きていられるだろうか。
"30歳のヘヤードライヤー" へのコメントを書く