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暗夜灯

心の中の灯は消えていない 孤独を慈しみ、孤独であることを楽しもう 孤独は何かを気付かせてくれる それは創造の源であるかも知れない 命の源であるかも知れない そう思って若い頃から付き合ってきた それは本当に美しいものであったではないか ゆらめく蝋燭の炎を見つめ一人呟いてみる
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心の唄

私は気がついた どんな場所でも孤独になれることを 山奥に佇むわびしい庵の中に一人いる時も 都会の雑踏の中に紛れている時も 飲食店の喧騒と賑やかさの中でも 誰かと向き合って話している時でさえ 心の中で歌が冴えわたってくる 忘れられない歌が木霊する 一人行く私の道を歌が支えてくれている
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潤いのない夜

潤いのない夜は泣き叫ぶ 俺の畑を荒らさないでくれと 俺の思いが詰まった土を奪わないでくれと 俺にとって土は命だ それがすべてだ 潤いのない夜は泣き叫ぶ なんびとも俺の畑に立ち入らないでくれと 不安な魂をゆさぶり起こさないでくれと 俺にとって土は心の糧だ それがすべてだ 詩集「どじょうの詩」追加作品No.1
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なんという遥か遠方から呼びかけることよ 私の命よ 蝋燭のゆらめく炎のように 頼りない幾年の歳月よ 時を超え 揺れ動き 傷ついた 美しい翼は二度と戻らない 私を知っていると言ったお前は 私を欺いたのだ 周囲は沈黙しているではないか だがお前の目はまだ静かに 時計の針を見つめている 詩集「どじょうの詩」作品第143…
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童子

畑中を歩き 香しい黒土を両手に握り 小さな生命を見つけては 溢れんばかりの笑顔を見せていたお前 日が暮れるまで 道端の流れの中で黒い魚の影を追い 捕まえては誰に見せるわけでもなく 一人ではしゃぎまわっていたお前 地に這う虫を踏まぬように そっと注意して歩いていた優しいお前 お前はもういない 何者がお前を連れ去って行…
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深海魚の詩

私は醜い深海魚 水深数千メートルの暗黒の世界に生きている 私は醜い深海魚 明るい光と華やかな上層の楽園とは 孤立無縁の魚 私は上を見ない ただじっと海底にへばりつき 時が来るのを待っている 稀に私の同類の者に出会うが ただすれ違うだけで 何も語り合うことはない お互い息をひそめ音も出さない あり得ないことだが …
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館山の夕暮れ

深緑色に黄金を散りばめた静かな水面に 釣り人が黙しがちに釣り糸を垂れ 白い海鳥が悲しげな声を放ち 金色の空の彼方へと消えていく 残るは波が静かに防波堤に打ち寄せる音 内湾に停泊する船の黒い影 さわやかな潮風 この黄金色の空、海 海鳥も 釣り人も そして潮風も すべて神が創り 私が心に留めたものである 私は館山の夕…
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虫の声

数万年の昔から 人類が誕生するそれ以前から 変らぬ声で鳴き続け 涼しげに 人の荒んだ魂を鎮めてくれる虫の声 よく聴くと 虫たちにも喜怒哀楽があるとみえ 今を盛りと意気揚々としたもの かと思えば 広い野原の片隅の目立たぬ雑草の影に隠れ 息も絶え絶えに泣いているもの 夏の夜は 彼らの奏でるシンフォニーを聴きながら …
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初夏の田園風景

初夏の水田の 透き通った水をひょっと覗けば あわててどじょうが 水底の泥に隠れ アメンボウが水面に 眩しい波紋を投げかける 水すましやゲンゴロウは 知らん顔をして 悠々ときらめく楽園を散歩している タニシは稲の根元を 気持ちよく這っている 初夏の水田は 彼らの芸術的なまでに 美しく平和な世界である 詩集「…
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黄昏

黄昏 空はばら色に黄昏ていく 遠くに見える村々の屋根が 最後の輝きを名残惜しげに放っている 一日の終わりを告げるように 金色に染まった大地の真中で 雉が声高々に鳴く すでに家々の煙突からは 夕飯を炊く煙がたちのぼり 素朴な匂いが私の胸にしみていく 畑では泥だらけの仕事着を着た夫婦が 額の汗をぬぐいながら家路…
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どじょうの詩について

ふるさと  私にとってふるさとは何か?  私は1961年大阪府堺市に生まれました。4歳の時父の転勤の都合で福島県郡山市に移り住み、以降10年間自然豊かな土地で少年時代を過ごしました。学校からの4キロの帰り道、友だちと自然と戯れながら楽しい日々を過ごしました。中学校2年生の時、再び父の転勤で大阪へ引っ越すことになり、私は友だち…
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