冗談ホテル

今泊まっているホテルはなかなかユニークなホテルである。2004年から何度もプノンペンを訪れ、様々なホテルに宿泊してみたが、こんなホテルは初めてである。どの部屋にもどこか欠陥が二つくらいあるのだが、チェック・インした時の部屋はまず床面積が小さく、その割にはベッドがやたら大きいので、スーツケースを全開できない。風呂の湯が湯船に1/3にも達しないところで水に変わる。無線LANの受信状態が悪く、よく途切れる。極めつけは部屋の目の前が大通りに面しており、すぐそこに屋外のカラオケバーがある。夜中まで大音響に悩まされる。

たまらず翌日、「静かな部屋を」と頼み、奥の部屋へ引越しした。この部屋は同じ料金なのだが、広くて静かだ。「おっ、いい部屋があるではないか。」と一瞬呟いたのだが、バスルームを見て唖然とした。縦長のバスルームの奥にこじんまりした浴槽が据え付けられている。しかしどう見ても大人用には見えない。小学生くらいの子供までがいいところだ。何故こんなに小さいのをつけたのだろう、どう考えても冗談のようだが、仕方なく入ってみた。ガリバー旅行記のようである。からだ1/3程度しか湯につからない。湯の出加減は普通であったが、湯船から排水する装置が壊れて使えず、汚れ水を落とせない。

翌日、これを文句つけた。ホテルのマネージャーが「すいません。このホテルの部屋はどこも欠陥がありまして。」と釈明する。次の瞬間、「今度のは立派ですから。」と言って三度部屋をチェンジした。浴槽の大きさは元に戻った。スペースはやや狭いが、使うことはできる。問題は風呂の湯の温度であった。火傷しそうなほど熱い湯が出てくる。水の蛇口を少々ひねっても湯の温度は変わらない。水の蛇口を全開にし、湯の蛇口を最小にすると何とか入ることができる温度になるが、たちまち満水になる。湯の蛇口に直接触れると火傷をするのでタオルで巻いてからひねらないといけない。

因みに朝食が紙のように薄い食パン2切れにこれまた極薄のパイナップル2切れ、コーヒー1杯と大変優雅である。全く冗談が好きな経営者なのか、私はこのホテルを「ホテルジョーク」と命名した。

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