農家の天気予報

マダガスカルから帰国して10日後、私は再びカンボジアの途についた。今度はカンボジアに続いて再度マダガスカルへ行かなくてはならず、2カ国2案件分の資料や装備を持参してきたので、かなりの重装備となった。今年はあまりにも頻繁に海外出張へ出ているため、正直なところからだは疲れ切っており、成田空港へ向かうだけで鬱陶しく感じられる。
カンボジアはわずか10日間。その短い滞在期間のうちに地方出張が2回ある。昨日その1回目の場所を訪れた。雨季だというのにかんかん照りで、非常に蒸し暑い。日陰のない池の土手に仮設テントを建て集会場とした。村の人に参集いただき、魚の放流式典と放流した魚をいかに持続的に資源として皆が利用していくか、管理規則を作るためのワークショップを開いた。
時間の経過とともにじわじわと気温が上がり、蒸し暑くて意識が遠くなる。じっとしていても汗はボタボタ滴り落ちる。しばらくすると参集者の一人が「あと3時間で豪雨になるから急いだ方が良い。」と言った。四方八方見渡す限りの青空で怪しい雲もなく、まるで乾季のような天気であるのに「本当かな。」と訝った。しかしその人が言ったとおり3時間経過少し前から急に空が暗くなり、やや涼しい風が強く吹き始めた。機関銃のような雨が降ってきた。
見事なものだと私は感心した。その人は農家の一人である。日本とは違ってテレビやラジオで天気予報など行っていないこの国では、稲作を行っている農家は自分の経験と勘で天気を予測し、対策をたてる。当然彼らの天気に対する感覚は敏感でなければ農業を生業としていけないのだなと納得した。
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